愛媛 今治 大島

EHIME Imabari Oshima

晴れ/遥か彼方の出来事にロマンを感じる潮流の速さ。

備忘録

ここは愛媛今治の大島。しまなみ海道で来島海峡を越せば四国の今治です。中世、村上水軍で大きな勢力があった能島水軍(野島氏)が水軍城を設けた場所(正面の無人島)でもあります。この付近の海域は帆船時代、瀬戸内海航路の最も重要な航路のひとつで干潮や満潮の時には激しい潮流を生み出すことから座礁する船も多かった海域です。その潮流の速さは最大10ノット(時速18キロ程度)。このため、通過する船に対して水先案内人として行きかう船を案内し、帆別銭(一種の通行料)を徴収してた歴史があります。村上水軍の勢力拠点は芸予諸島を中心とした中国地方と四国地方の間の海域で、能島村上家、因島村上家、来島村上家の三家と言われています。確かに、この潮流の速さは半端ないです。その潮の流れを熟知した人たちは海賊として恐れられた時期もあるみたいです。
それにしても、不思議な眺めです。その潮流の先に大きな滝があるような感じがします。波が立つわけでもなく、海が流れていきます。島にぶつかり渦巻いている場所もあるみたいです。以前、この場所から撮影した早朝の風景はこちらです。
https://55s-ken.jp/na/archives/archive-373/
島陰から能島水軍の帆掛船が現れてきそうな、そんなことを妄想しながら眺めていました。そうそう、この潮流を体験する観光船もあるみたいですね。

ここに美しき日本があります。
Welcome to Amazing Japan!

Photographed:坂本憲司(Sakamoto Kenji)
Music:AKIRA ∞ IKEDA

撮影日時

2022年4月1日 PM15:00~PM15:40 13℃

愛媛県

撮影カテゴリー

ここに地図が表示されます