滋賀 琵琶湖

SHIGA Lake Biwa

晴れ/静かな琵琶湖の水面を滑るように伝統漁法えり漁に向かう。

備忘録

ここは琵琶湖の湖北に位置する高島市マキノ町の漁港。
今回は琵琶湖の伝統漁法えり漁に同行させていただけるということで船に乗せていただきました。
琵琶湖湖面から突き出ているたくさんの棒。これは伝統漁法「えり漁」による仕掛けの一部です。障害物にぶつかるとそれに沿って泳ぐ魚の習性を利用し、湖岸から沖に向かって矢印型に網を設置し「つぼ」と呼ばれる行き止まりに誘導して捕まえます。
必要な量だけを捕獲できる持続可能な漁法で、琵琶湖では1000年以上前の伝来から今日まで続いているそうです。琵琶湖の定置網漁みたいなものですね。
いったいどんなお魚が捕獲できるのだろうと興味津々でした。
静かな琵琶湖を滑るように出港する漁船。
いつもは湖岸からしか見たことのない琵琶湖ですが湖上からの眺めも最高でした。
ちょうど、竹生島から朝日が昇り湖面がキラキラと輝き周辺の冠雪した山々を赤く染めてました。
漁師さんは漁場に着くと黙々と手作業で網を巻き上げ「つぼ」に魚を誘導しています。
そして、「つぼ」からタモで魚をすくいとっていきます。
この魚は何だろうと覗き込むと氷魚(ヒウオ)だよと教えてくれました。
氷魚は鮎の稚魚だそうです。琵琶湖で獲れたヒウオの一部はアユ苗として全国へ送られ河川に放流されるそうです。
この日は氷魚と小鮎、そしてフナなどが獲れてました。
ボクの認識不足か琵琶湖で氷魚がこんなにも獲れるんだってちょっとビックリしました。
漁師さんの目には日常で珍しい光景ではないかもしれませんが、ボクが見た湖上からの風景はまるで海にいるかのようです。
ひろいひろい琵琶湖、周辺の冠雪した山々、カモメなのか鳥たちも集まってきます。
漁獲量が年々少なくなってきているとお話しいただきましたが、どうぞこれからも頑張って続けて欲しいものだと思います。

日本の絶景、美しき日本がここにもあります。
Welcome to Amazing Japan!

Photographer:坂本憲司(Sakamoto Kenji)
Music:岡野弘幹(Okano Hiroki)成川正憲(Narikawa Masanori)

撮影日時

2021年1月25日 AM6:25~AM7:55 5℃

滋賀県

撮影カテゴリー

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