ここは京都の丹後半島の西側に位置する網野町の磯。磯は源義経が愛した女性、静御前の生誕地として知られています。この棚田も静御前の生誕地から目と鼻の先、なんとも可愛い棚田ですよね。静御前といえば、2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の１３人」にも登場しましたね。頼朝と不仲になった義経は静御前と一緒に京を離れるんですが、女人禁制だった奈良の吉野で静御前と離れ離れになってしまいます。その後、静御前は捕らえられ鎌倉に。そして頼朝と政子の前で舞うことになり、その時に詠んだ和歌がこちらです。「吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき」「しづやしづ しづの苧環（をだまき） くり返し 昔を今に なすよしもがな」本歌取りで有名な歌です。義経への慕う気持ちと頼朝への皮肉たっぷりの気持ちが歌と舞で表現されたそうです。なんとも聡明で肝が据わった女性なんでしょうか。
そんな静御前を想いながら撮ったわけではありませんが、棚田の水面に映り込んだ空の表情が美しくも儚い感じで魅入ってしまいました。
今度行った時にはちゃんと静神社にお詣りに行かないといけないですね。
ここに美しき日本があります。
Welcome to Amazing Japan!
Photographed：坂本憲司（Sakamoto Kenji）
Music：AKIRA ∞ IKEDA
2022年5月6日 AM4:30~AM5:35 16℃
京都府